小平市で生まれ育った皆様には小学校の授業にてご存知の方も多いかと思われますが、小平の歴史は小川九郎兵衛（先祖は後北条氏の家臣で郷士の家柄）が明暦２年（１６５６年）徳川家綱の時代に開発を許可され翌年の明暦３ 年（１６５７年）に開拓を着手した事に始まりました。青梅街道は徳川家康が江戸に物資を運搬する為に作られた道ですが、同年には明暦の大火により、江戸城の改築に伴い青梅から石灰を運搬するため弊社の周辺に馬継場が開設されており、弊社の周辺で２車線から４車線になっておりますのは当時の跡地です。

当家は元文５年（１７４０年）に小川村の名主小川家から分産別家して、位牌も当時のまま残されており、墓所も小川九郎兵衛墓所並びの小川寺境内地にございます。
また小川新田として弊社敷地内「石塔が窪」より鍬入れが行われた場所でもあります。

天保１２年（１８４１年）には勧進元となり江戸大相撲が行われた際の木製相撲番付が今もなお残されています。「奉太太神楽記」の石碑も現存しており、先祖の小川弥一郎重好が医師として杏斎と号していたことや村人等４１人と共に安政４年（１８５７年）にお伊勢参りをしたことが刻まれています。その事はのちに伊勢神宮の雑誌「瑞垣」第１７７号（平成９年初夏号）にも掲載されました。
小川九郎兵衛が小川寺（小平市）・妙法寺（国分寺市に移転）の開基とし先祖の小川弥一（小川九郎兵衛の孫）は平安院（仲町）の開基としても知られているところです。

新田村として開拓が始まり、小川村その後小平町となり、昭和３７年（１９６２年）に市制がしかれましたが、小平の地名の由来は、小川村一帯が“月の入るべきもない平らな土地”といわれ、小川が最初の開拓村落であったことから小川の“小”の字をとって「小平」という地名になっております。

昭和５７年４月と９月には当家に部分的に残っていた資料を小平市に寄託いたしました。
ご興味のある方は小平市図書館「小川新田諸家文書目録」の小川利雄家文書目録をご覧ください。（小川利雄は弊社の初代社長となります）

小平市教育委員会発行の「郷土こだいら」(小平市図書館蔵書)にも記載されております。